Column

だから今、愛する私の国へ~Kelly in Brazil

本格的にトレーニングを始めて1年となるモデル・Kelly。この夏、彼女の心に新たな決意が生まれたきっかけ。それは、母国で開催されたオリンピック。熱狂にわくブラジルに帰り、何を感じたのか。彼女の言葉で語ってもらった。

■100年以上の交流があり、約150万人の日系人が暮らす国。

長いフライトが終わってブラジルの空気にふれた瞬間、「ああ帰ってきた!」と心が躍ります。まるで心の中にサンバが鳴り響いているような、うきうきとした気分。ポルトガル語のリズムを確かめながら、ゆっくりと空気を吸ってみる。深く深く呼吸をすると全身から徐々に力が抜け、この国で生まれ育った私へと戻っていきます。

ところで、日本とブラジルは100年以上昔から交流があることをご存じですか。

明治から昭和の時代にかけて、約20万人の日本人がブラジルに移住しています。彼らの子供が日系2世、その子供が日系3世。ちなみに私の父が日系2世なので、私は日系3世です。そして今、ブラジルには、約150万人の日系人が暮らしています。

また2000年代には、多くのブラジル人が日本に働きに来ました。日本に住んでいるブラジル人は、約17万人といわれています。

日本とブラジルは距離にすると1万7千㎞以上離れていますが、古くから、とても深い関係にあるのです。

■ブラジルには、いたる所に身体を動かしたくなる環境がある。

そんなブラジルでも今、アメリカや日本と同じように、フィットネスがブームになりつつあります。多くの女性がワークアウトに励んでおり、最近はただ痩せたいだけじゃなく、身体を絞って引き締めたいと考える女性が増えました。

ブラジルでは、お尻の大きい女性がセクシーとされています。ですからお尻のボリュームがしっかりとありつつも、ウエストはキュッと締まっている女性が増えてきました。そして、トレーニングをライフスタイルに組み込んでいるモデルや女性トレーナーがSNS上で普段のトレーニングや食事などの情報を発信しており、大きな人気を集めています。

またブラジルには、いたる所に身体を動かしたくなる環境があります。

例えばコパカパーナビーチを歩くと、ところどころにトレーニング器具やビーチバレーのコートがあり、多くの人が楽しんでいます。ビーチではボクシングのミット打ちをしたり、砂浜でフィジカルトレーニングをしたり。集団でヨガをしている人達もいました。

ブラジルで生活をする人にとって、スポーツは身近なもの。彼らは、身体を動かすことの楽しみ知っています。

■4年に一度の素晴らしい舞台を、自分の目で見てみたかった。

私はこの国で生まれて、15歳で日本に来ました。

ブラジルに住んでいた年月の長さと、日本に住んでいる年月の長さは、だいたい同じ。そのせいか私のキャラクターには、ブラジル人的な面と日本人的な面の両方があります。

今の私にとって日本は、仕事やトレーニングを頑張る場所。そしてブラジルは、たまに帰ってすべてを忘れてリラックスして、自由に過ごす場所。日本で頑張っているからブラジルで過ごす時間が楽しいし、ブラジルで過ごす時間があるから、日本で頑張れる。そう思っています。

そしてここ、リオ・デ・ジャネイロ。

私はサンパウロ出身。両親と兄が住むサンパウロには、毎年12月に必ず帰ります。でも今回やって来たのは、リオ。ここに来たのは6年ぶりになります。

そう。目的は、オリンピックを見るため。生まれ育った国に世界のトップアスリート達が集まり、競い合う。そんな4年に一度の素晴らしい舞台を、自分の目で見てみたかったからです。

この時点では、どんな刺激が待っているのか知るよしもない私でした。

(後編に続く)

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