Interview

柿崎萌乃さん (厚木商業高校ソフトボール部) 「日本一しか考えていません」

女子ソフトボール界で厚木商業高校を知らない者はいない。何度も全国優勝した実績と、そこから醸し出される王者の風格に多くのチームガールが憧れを抱いている。
しかし、この世に絶対など、ない。そのことを彼女たちはよく知っている。
なぜなら、一昨年はインターハイで優勝しながら、その翌年は1回戦コールド負けを喫したからだ。天国と地獄の両方を味わった代が3年生となり、チームの主軸に成長。当然、今年も全国制覇に挑もうとしている。
チームの状態は? 意気込みは? チームを引っ張るキャプテンの素顔とは?
厚木商業高校ソフトボール部キャプテン、柿崎萌乃選手への一問一答インタビューをお届けします。

「ソフトボールを始めたきっかけは、宗方先生と偶然バッティングセンターでお会いしたこと」

――――ソフトボールはいつから始めましたか?
高校からです。それまでは野球と水泳をやっていました。

――――ソフトボールに転向したきっかけは?
中学生のころ、地元のバッティングセンターで宗方先生とお会いしたときに、「厚木商業でソフトボールを一緒にやらないか」とお声かけいただいたことです。宗方先生とたまたま家が近かったようなのですが、それまでお会いしたことはなく、本当に偶然です。お声かけいただくまでは、厚木商業のソフトボール部のことも知りませんでした。

――――今の一日のスケジュールを教えてください。
朝5時10分に起きて、支度をして、5時40分には家を出ます。電車とバスを乗り継いで、学校には6時30分頃に着きます。7時から8時まで朝練習をして、授業を受けて、午後3時45分からまた練習です。夜9時くらいまで練習をして、家に着くのが10時頃。早いときで11時には寝ます。

――――ソフトボール以外の時間の過ごし方を教えてください。
水泳もやっていたので、テスト期間など学校が早く終わったときには室内プールで泳いでいます。
自分がなんとなく気持ちよくできたり、身体をほぐせたかなというくらいで、だいたい1時間以内には終わらせるようにしています。

――――勉強する時間はありますか?
宿題が多いときなどはその分、寝る時間が遅くはなります。
でも、テストの1週間くらい前には、宗方先生が練習の時間を勉強の時間に変えてくださいます。

――――監督はどんなお方ですか?
怒られることも多いんですが、何がダメで、何が良くて、何を大事にするべきなのか、ということをきちんと言ってくださるので、自分の中でもきちんと理解することができます。
ことあるごとに、本当に大事なことを教えてくださっていると思いますし、自分たちのことを一番に考えてくださっていると思います。

――――怖いですか?
(小声で)怒ると怖いです。

「どこよりも練習している自信はある。あとは優勝するだけです」

――――自分の長所と短所は何ですか?
長所は、みんなに声をかけて盛り上げることが好きなので、声を出すところだと思います。
短所は、気分屋なので、たまにそういうところが出てしまうのが自分でも短所だなと思っています。

――――ソフトボールで得意なプレーは何ですか?
バッティングです。流して、いろんな広角に打ったりすることができるので、自分の中では、バッティングは結構得意な方だなと思っています。でもまだまだ怒られてます(笑)

――――バッティングが得意だと気付いたきっかけはありますか?
昔からバッティングが好きだったというのはあるんですけど、厚木商業高校に入って、宗方先生に「お前はバッティングの方がいい」と声をかけていただいたので、自分の中でもがんばろうという気になりました。

――――ソフトボールは楽しいですか?辛いですか?
楽しいです! 辛いと感じることは、う~ん・・・ ないですね。きついと感じる練習メニューもありますけど、みんなで声をかけあっているので、毎日最後に思うのは「きつかった」、ということではなくて、「今日もやった!」という充実感です。

――――キャプテンになって、心境に変化はありましたか?
後輩も仲間も、誰もが自分のキャプテンの姿というものを見ていると思ったので、自分から率先して雑用などに動いたり、後輩や仲間のことを誰よりも考えて行動しないといけない立場だなということは感じました。

――――生まれ変わったら男の子と女の子、どちらがいいですか?
男の子になってみたいです。兄弟や男子の選手のように、思いっきりボールを飛ばしてみたいです。
自分はもともと体格がいい方ではないですし、男の子の方が力が強いなと思うので。

――――尊敬する人は誰ですか?
兄です。兄も野球をやっているので小さい頃から一緒に練習していたのですが、兄は本当に何も文句も言わず、一人で黙々と練習していました。高校でも野球を続け、試合や練習で一生懸命プレーしている姿を見て、ずっと憧れていました。

――――将来の夢はありますか?
すごく大きな夢はまだまだですが、実業団でソフトボールを続けたいと考えているので、もし実業団に行けるのであれば、その世界でしっかり実績を残していきたいと思っています。

――――インターハイへの意気込みをお願いします。
絶対に日本一になります。日本一しか考えていません。
宗方先生から、「”なりたい”と思うチームは日本一にはならない。”なる”という確信があるチームだけが、日本一になる」と言われているので、毎日毎日、自分たちが日本一だという気持ちを持ってやっています。

――――準備は万端ですか?
自分たちの練習は、量も質もどこよりもやっているという自信はあります。自分たちがやるべきことを、やるだけやって、あとは絶対に優勝するだけです。

厚木商業高校ソフトボール部は、いつ訪れても、全員が礼儀正しく、隅々まで気配りの届いた対応で私たちを感動させてくれる。ひたむきに練習にはげむ彼女たちを見れば、好きにならずにはいられない。応援せずにはいられない。そう思わせてくれるチームである。
W-EVO編集部が厚木商業ソフトボール部と出会ったのは、当サイトがオープンする以前、6年前にさかのぼる。当然ながら、柿崎さんを一年生のときから見てきた。今やキャプテンとなり、グラウンド中に響き渡る透き通った声で、立派にチームをまとめている。まっすぐな眼差しで語るソフトボールへの思いは、こちらまで清々しくなるほどだ。間もなく始まる高校生活最後のインターハイで、ぜひ、悔いのない結果を出してほしい。

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