正しい目線で選ぶ、The Athletic Womanのファースト・ギア ~女子アスリート129人のスポーツブラ事情~

正しい目線で選ぶ マイ・ファースト・ギア ~女子アスリート129人のスポーツブラ事情~

スポーツブラは「下着」ではない。「ギア」である。

揺るぎない意志(WILL)を持つThe Athletic Womanにとって、スポーツブラは「下着」ではない。スポーツをする時の大切なパートナーであり、必要不可欠な「ギア」である。

例えばランナーが走る時にランニングシューズを履くように、スポーツブラは、女性がスポーツをする時、まず最初に選ぶべきもの。そして、オン/オフを切り替える大切なスイッチでもある。

女性アスリートがスポーツブラを選ぶのは常識。でもあなたは本当に、自分に合った1枚を選ぶことができているだろうか。ただ胸を締めつけてくれたらいい? ただ動きやすければいい?

W-EVOLUTIONでは、現役女子アスリート計129名にアンケートを実施。スポーツブラに関する意識調査を行った。今月のSpecialではその結果を元に、スポーツブラの正しい選び方について、あらためて考えていく。

スポーツブラは、バストの下垂を防ぐ。

あなたは、スポーツブラを使っていますか?

あなたは、スポーツブラを使っていますか?

女子アスリート129名にアンケートを取った結果、スポーツブラを使っているのは120名。実に93%である。スポーツする時はスポーツブラを付けることは、もはや常識。日常生活で使うブラジャーでスポーツをしている人は、今すぐスポーツブラを手に入れてほしい。

バスト

ではあらためて、なぜスポーツブラが必須なのか、基本をおさらいしよう。

バストとは、意外なほど重量のあるもの。個人差があるが、バストの重量はAカップで片方約250g、Cカップで約450g、Eカップではなんと約1㎏もある。つまりバストが豊かな人は、約2㎏のおもりを抱えながら動いている、ということ。

思いのほか重量のあるバストを支える構造は、とても繊細。バストを支えているのは、土台となる大胸筋とバストをつなぐ「クーパー靭帯」のみ。クーパー靭帯はコラーゲン繊維組織の束にすぎず、バスト自体の重みや振動などによって、簡単に伸びたり切れたりしてしまう。そして一度傷ついたり伸びたりすると、決して元には戻らないと言われている。そしてクーパー靭帯が切れたり伸びたりすることで、バストの下垂が起こる。

それをスポーツブラは防ぐ。通常のブラジャーはバストを下部のみ支えるが、スポーツブラはストレッチ性のある素材でバストを全体的にホールドし、揺れを抑える。様々な動きが妨げられないため、安定したパフォーマンスが保証され、ストレスを感じることはない。そしてクーパー靭帯を保護することで、美しいバストラインも維持できる。

また、日常生活用のブラでスポーツをした時にありがちなワイヤーによるアンダーバストの痛みや、汗による蒸れやかゆみ、スポーツ時の動きで起こるアンダーや肩周りなどのくすみ、ブラが破れて外に出てきたワイヤーによるけがも、スポーツブラをすれば解消される。

スポーツや生活シーンにより、自分に合ったものを選ぶ。

Natalie Uhling

かつてのスポーツブラはサポート力のバリエーションが少なく、いたずらに締めつけ感の強いものが多かった。しかもカップがないため乳首が透けたり、バストが大きい人用のサイズバリエーションも少なかった。しかしここ数年、スポーツブラの品質や性能は大幅に向上。サイズバリエーションも増え、カップも当然備えている。そう。最新のスポーツブラには、たくさんのメリットがあるのだ。

アンケートによると、女性アスリートがスポーツブラを選ぶ時に重視していることは以下の通りだった。

スポーツブラを選ぶ時に、何を重視していますか?

スポーツブラを選ぶ時に、何を重視していますか?

①は主にランナーの他、サッカーやバスケットボール、ラクロス、ラグビーなどボディコンタクトのあるスポーツの選手や動きの激しいスキー、スノーボード選手、日常的にハードなワークアウトをこなすAthletic Womanからの意見。「つぶされてOK! 胸がいかにホールドされて、揺れないかがポイント」(アルペンスキーヤー/清澤恵美子)といった声が上がっている。それに対して②は、主にゴルファーやヨギーニの意見。「圧迫されすぎず形も整えてくれるものがいい」(ゴルファー)という声が。

難しいのが、例えばチアダンスのような「見せる」要素がありつつ、激しく動くケース。「選ぶ時のポイントはホールド感とデザイン。バストを押しつぶさず、でもゆるくもなく、寄せて上げてホールドしてくれるものがいい」(チアダンス)と、求めるレベルは高い。

例えばアンダーアーマーのスポーツブラを例に取ると、HIGH IMPACT、MID IMPACT、LOW IMPACTと、ニーズに合わせてホールド力のバリエーションが3つ用意されている。どんなスポーツをするか、そしてフィット感の好みによって、チョイスをよく考えたい。また「走る時、自転車で走る時、トレーニングをする時と、状況によって変えています」(アルペンスノーボーダー/竹内智香)という意見のように、競技や生活シーンによって使い分けるのもいいだろう。

③の速乾性については当然、必要な要素。今やほとんどのスポーツブラが「速乾性」や「吸汗性」のある素材を使用し、汗をかいても、水分をすぐに外へと出してくれる。日常で使うブラジャーは、ホック周辺やワキ下の部分等は汗で蒸れてしまいがちだが、スポーツブラをすれば、当然ながらその心配はない。

また、かつてのスポーツブラは激しく動いた時の固定力に不安があったが、この点も今は大幅に改善。また実は人体において、左右シンメトリーの動きをすることは少なく、特に体幹や上体をツイストするアシンメトリーな動きが多い運動時には、身体の背面の自由度が求められる。その点、例えばアンダーアーマーの「UAアクティブブラ」は、左右独立したブラストラップが身体の前面ではバストを固定しつつ、背面では肩関節・肩甲骨の可動域を妨げないようにデザインされている。

ちなみに、ショップでスポーツブラを選ぶ時は、ホールド力と素材、デザインを理解した上で、試着をすること。その際は、以下のポイントをしっかりとチェックしてほしい。

  • Point 1アンダー:動いた時にズレがないか。
  • Point 2副乳:動いた時にズレがないか。食い込んで痛くないか。
  • Point 3バスト:ブラに収めた時にあふれていないか。カップが浮いていないか。

そして④のデザイン・柄も大事な要素。「色やデザインもモチベーションアップにつながります」(サッカー女子日本代表/宇津木瑠美)とは、多くの女子アスリートに共通する意見。他にも「下に着て、透けた時に色が目立つものがいい」(テニスプレーヤー/澤柳璃子)「見せてもいやらしさがなく、カッコよさ、クールさ、カジュアルさを演出できるもの」(2012年ミス・ユニバース日本代表/原綾子)など、さまざまな声が。

今やスポーツブラとは隠すものではなく、堂々と見せるもの。インナーと考えるのもいいが、今のスポーツブラはそれ1枚でアウターとして 使って違和感がまったくないほど、デザイン性が優れている。

その中で最も大切なのは、自分にとって必要な機能を持つものを選ぶこと。機能、使い心地、デザイン...。すべてがハイレベルな今のスポーツブラ。 「下着」ではなく「ギア」と考え、ライフスタイルにぴったりと合うものを見つけ、パフォーマンスアップに役立ててほしい。

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