I WILL WHAT I WANT - 高野人母美さんインタビュー

I WILL WHAT I WANT

アンダーアーマーが2014年にグローバルで展開する女性向けのメッセージ「I WILL WHAT I WANT」。バレリーナのミスティ・コープランドを筆頭に、五輪のゴールドメダリストのリンジー・ボンや、8年連続で世界一稼ぐトップモデルに選ばれたジゼル・ブンチェンなどそうそうたるメンバーとともに、日本からプロボクサーの高野人母美さんと、2014ソチ五輪スノーボードアルペン競技パラレル大回転銀メダリストの竹内智香が出演。

今回は高野さんにインタビューを行い、オファーを受けた心境とともに、動画で描かれる高野さんの「I WILL WHAT I WANT」について語っていただきました。

高野人母美さんインタビュー

目標が出来て、人生が変わった

――「I WILL WHAT I WANT」の撮影は、すべて出演者ご自身のターニングポイントとなった場所で行われたと伺っています。高野さんは原宿竹下通りと後楽園ホールの二か所を選ばれていますが、どのような理由からですか?

竹下通りはモデルにスカウトされた場所です。今はボクシングに重きをおいて活動していますが、モデルであるという自分もやはり大切です。モデルとボクシング、両方真剣だからこそ、私にとってはずせない場所ですね。 後楽園ホールは、ボクシングの試合を初めて見た場所です。そこで見た試合に衝撃を受けて、次の日にはボクシングジムの門をたたいていました。それまでもキックボクシングをやっていたんですけどね。

――どちらも「きっかけ」となった場所なんですね。

そうですね。目標を持つ、という素晴らしさを、これらの経験で初めて知ったんです。

――ボクシングだけでなくモデルも兼業するということは、普通では考えにくい決断だと感じるのですが、周りの声はいかがでしたか?

最初は応援してくれる人はいませんでしたね。もちろん、身近な人は応援してくれましたが。がんばってね、人母美ならできるよって。でも、私のことを直接知らない方、つまり世間の声は厳しいものが多かったです。私情をはさまない分、それが純粋な意見なんだと思いましたし、客観的な評価としてとらえていました。

――具体的に、厳しい意見とはどんなものでしたか?

ボクシングの試合で受けた野次だと、モデルだけやってろ、もういいから早く終われ終われ、名前を売るためにボクシングをやっているんだろ、とか。TKOで勝っても、レフェリーが止めるの早すぎる、とか。私を勝たせるために海外の選手を呼んできていると言われたこともありますね。アマチュアで40戦してるような方なんですけど、相手にも申し訳ないですよね。 普通に勝つだけじゃだめなんだって、つくづく思いました。

――勝っても言われてしまうんですね。前回(6月)の試合では残念ながらプロ初黒星となってしまいましたが、その時はいかがでしたか?

あの試合中は、もう心拍数があがりすぎて周りの声が聞こえなかったんですよ。なので、試合が終わってからいろいろ聞いたり見たりしましたね。また、相手選手のパンチが私の顔面にあたり、一瞬鼻が曲がった写真が出たことで、かえって真剣に取り組んでいることを知ってもらえたと思います。あの写真自体(※)は、額縁に入れて飾りたいくらい最高だと思ってます。 ※試合後、パンチの衝撃で顔が歪んだ瞬間をとらえた画像がインターネット上で話題となった

――ボクシングでは当たり前のことでも、高野さんは「モデル兼」ということでいじりがいがあるのかもしれませんね(笑)

そうですね(笑) まだまだ世間ではモデルのイメージの方が強いのかもしれません。モデルがボクサーやってる、みたいな感覚なのだと思います。私は、モデルもボクシングもどちらも真剣ですし、今は明確にボクシングに重点を置いています。まだまだ精進しなきゃだめですね。

――「顔に傷がついたらどうするの」など、モデルとしての心配をする声もあるのでは?

ありますね。でも、試合を重ねるごとに批判も心配の声も減ってきているなと、なんとなくですけど感じます。続けることで、少しでも認めてもらえるようになってきてるのかなと、自分でいいように解釈しています。

――今までで一番辛かった時期や経験というものはありますか?

辛いのは毎回ですね。いつも辛いです。練習も試合も。でも逃げたりはしませんから。「もうこれ以上やったら死ぬ~~」て思いながら、ひたすら立ち向かいます(笑)

自分自身が変わらないことには、前には進めない

――「IWWIW」では、どんな状況をも乗り越える強さや、向上心を持って前に進み続ける女性の姿を、アスリートの実体験や生の声を通して伝えておられます。高野さんが前に進むためにされていることは何ですか?

課題は毎日ありますから、毎日が挑戦です。私自身に関して言えば、練習あるのみ。あとは、自分と向き合う時間を一日一回必ず作っています。試合のために一時お休みしていましたが、座禅も再開しました。 一日のはじめに、その日の予定を全てそこで立てるんです。それだけで、その一日の過ごし方がまったく違います。

――ボクシングでも座禅でも、続けることの大切さは、続けてみてはじめてわかることなんでしょうね。

「自分で試してみる」ということも大切なポイントだと思います。 周りからいろいろ言われても、それが自分に合っているとは限らない。自分で調べて、自分でやってみないことには、それがいいかどうか、自分に合うかどうかわからないと思います。たとえば、今日一日練習をやるべきなのか、身体を休ませるべきなのか。

――「自分の意志」の大切さ。まさに「I WILL WHAT I WANT」ですね。

自分が変わろうと思っても、脳から変わらないと意識も変わらないですからね。 試合前にはいろんな場所にお祈願にいったりもするんですよ。でも実際負けましたし、そんなことで自分は変われないし、進化できない。自分自身が変わらないことには、前には進めないなと、本当に思いますね。

――前に進むには、目指す場所を自分の中にきちんと持っている、ということが前提になりますね。

モデルとボクシングを両立しながら、チャンピオンという結果を残す。私の強さを証明してみせます、と力強く宣言する高野さん。 周りの意見をシャットアウトすることなく、耳を傾ける素直さを持ちながらも、周りに頼るのではなく、自分で試し、自分で選び、自分の意志で進んでいくという芯の部分が、お会いするたびに強くなっている。 高野さんの挑戦はまだまだ序盤。これからの長い戦いと進化を、W-EVOLUTIONは見守っていきます。

モデルとボクシングを両立しながら、チャンピオンという結果を残す。私の強さを証明してみせます、と力強く宣言する高野さん。 周りの意見をシャットアウトすることなく、耳を傾ける素直さを持ちながらも、周りに頼るのではなく、自分で試し、自分で選び、自分の意志で進んでいくという芯の部分が、お会いするたびに強くなっている。 高野さんの挑戦はまだまだ序盤。これからの長い戦いと進化を、W-EVOLUTIONは見守っていきます。

高野人母美 プロ第7戦
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