I WILL WHAT I WANT - 竹内智香さんインタビュー

I WILL WHAT I WANT

アンダーアーマーが2014年にグローバルで展開する女性向けのメッセージ「I WILL WHAT I WANT」。バレリーナのミスティ・コープランドを筆頭に、バンクーバー五輪の金メダリストのリンジー・ボンや、8年連続で世界一稼ぐトップモデルに選ばれたジゼル・ブンチェンなどそうそうたるメンバーとともに、日本からプロボクサーの高野人母美さん、2014ソチ五輪スノーボードアルペン競技パラレル大回転銀メダリストの竹内智香さんが出演。

今回は、竹内さんにソチでメダルを手にするまでのストーリーやその後の目標、そして、「I WILL WHAT I WANT」について語っていただきました。

竹内智香さんインタビュー

目標達成が半信半疑なら私は選手を続けない

――今回の「I WILL WHAT I WANT」のオファーを受けた際にご自身、このテーマに共感するものはありましたか?

私自身、小さい頃から目標や夢は常にあって、それを周りから与えてもらうのではなく、自分の力で取りに行くという考えを持っているので、とても共感するものはありました。

――それを物語るのは、まさにソチでの銀メダル。今回は、その大会から次なるステージへの再出発という意味を込めて撮影が行われました。このリスタートを切るにあたり、どのような心境を経て決断に至ったのでしょうか?

大会直後は、なかなか気持ちの切り替えができませんでした。現役引退も考えました。もちろん、銀メダルで称えてくれる人もいましたが、私自身は、あの大会で負けた瞬間から『なんで、自分がここにいるのか、なんで2番目なんだ』ってずっと自分に聞いていました。『あと4年か、長いな』って思ったのが正直な気持ちでした。

――そこからどのような気持ちの変化があったのでしょうか?

理由は2つあります。ひとつは、次世代の環境作りに貢献したいという思いでした。私がメダルを獲ることで人一倍望んだのは、日本のスノーボードの環境が良くなること。でも、実際はまだ厳しいのが現状です。そんな中、メディアのお仕事や講演会に出るうちに、私がスノーボードを通じて何かを発信することはやはり大きな意味があると感じました。

――2つ目の心境の変化とは?

今回、新しく出会ったトレーナーの方に体を見てもらったら、絶対に無理だと思っていた技術がフィジカル強化で習得できると言われました。取り組み始めて数か月、成功率はまだ低いけど、緩斜面とか簡単なコースで習得できているのを実感します。私には、伸びしろがまだまだあると思った時に、『4年後、まだまだいける』と感じました。

――これまでとは違う気持ちで競技と向き合う4年間がスタートしたということですね。

久々に子供の頃のような感覚で楽しみながらやっています。次の目標達成のイメージも今はちゃんとあります。そのイメージができなくて、達成できるかどうか半信半疑であれば私は選手を続けません。選手を続けているうちはすべてが可能なことだと思っています。

――目標達成のイメージがすでにあるとのこと。その目標とは何ですか?

1月の世界選手権で確実にメダルを獲って、そして、ワールドカップで総合優勝してクリスタルトロフィーを手にする。そして、そのメダルとクリスタルトロフィーを持った状態で4年後の五輪のスタート台に立って、金メダルを目指したいと思っています。

自分が自分を信じる、それが一番大事

――スノーボードに魅力を感じて本格的に取り組まれたのはいつですか?

スノーボードは11歳からやっていましたが、14歳の時に長野五輪を観て、スポーツってすごい、五輪ってどんなところなんだろうって興味を持って本格的に始めました。

――「IWWIW」のように意志を貫いて、どんな状況をも乗り越えられた経験は?

2007年に拠点としていた日本を離れてスイスチームに行ったことですね。

――なぜ、そのような決断をされたのですか?

日本でもそれなりの成績を挙げることはできました。でも世界のトップには、なかなか追いつかなかった。それを私自身、環境やサポートなど周りに問題があると疑うようになってしまいました。そうなると自分も素直に競技と向き合うことができなくなりました。それならば、すべてを捨てて、一番成長できる場所を自分で探して、力試しをしようと思ったんです。

――その決断に対して批判の声などはありましたか?

もちろん、ありました。「周りに対しての感謝の気持ちがないから日本を離れられるんだ」とか「一人で行ったところで世界に通用するはずがない」などは耳に入ってきました。

――それらの声をどうやってはねのけて、自分のやるべきことに集中したのでしょうか?

実際に挑戦して、その結果を知ることができるのは自分自身です。私には、絶対にワールドカップや五輪で勝つという目標があって、達成できる自信もありました。だから、自分が自分を信じる、それが一番大事だと。生きていれば、毎日、決断しなければいけないことがたくさんあります。その時の自分としっかり会話して、それが正しい判断なのか、後悔はないのかを考えて決断すれば、それが失敗だったとしても、またそれが新しい学びになる。そういう考えで自分のやるべきことに集中して取り組んでいました。

――いろいろ苦労や壁にぶつかることもあったのではないですか?

あったと思うんですけど、乗り越えることに必死すぎて大変と思う暇がなかった(笑)。『もうダメ』と自分の中にスキを作った瞬間に保っているものが崩れ落ちそうな気がするので、そのスキを作る前に乗り越えちゃおうって。だから、後で振り返ると、もう二度と同じことはできないと思うことが多いんです。

――ここまでお話しを聞くと、周囲の声に左右されない強い意志の持ち主という印象を受けます。竹内さんにとって「IWWIW」とは?

やりたいこと、なりたいと思ったものを必ず手に入れることです。

――では、最後に「IWWIW」的な生き方を目指す女性の方々へメッセージをお願いします。

生まれたばかりの子供はみんな意志が強くて、そんなふうにほとんどの人は意志のままに最初は生きてきたと思うんです。それが年齢を重ねるごとに色んなことを学んで協調性もついて、できなくなってくる。でも人生は一回だけ。一日、一日が貴重な時間。毎日が最後という気持ちで、決断することをためらわない、そうしたら、人生に対する考え方って変わるんじゃないかなって思います。

ソチ五輪を終えて、一時は現役引退も考えたという竹内さん。しかし、まだまだ進化し続ける自分を見出した今、何の迷いもなく新たな一歩を踏み出しました。こぶしを天に突き上げて、胸には輝く金メダル。きっと4年後、誰よりも強く、美しく輝く笑顔の竹内さんを見ることができるのではないでしょうか。インタビューを終えてそう思わずにはいられませんでした。さらなる高みを目指す竹内さんの挑戦をW-EVOLUTIONは応援し続けます。

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